CGLについて

CGL(Central Gem Laboratory 中央宝石研究所)について

中央宝石研究所の歴史

1970年に中央宝石研究所(CGL、Central Gem Laboratory)は設立されました。

高度経済成長期だった1960年代の日本の宝石業界には、鑑別・鑑定の判別をする基準がなく、売買や取引に問題が生じていましたが、中央宝石研究所創立者である並木正男氏、高橋昭雄氏は、CGL設立とともに宝石普及の活動をスタートしています。

宝石の健全な売買・流通の土台となる枠組み、また日本における宝石業界全体の発展、各地でのセミナー活動を行い、1981年には全国の鑑定機関で鑑別についての宝石鑑別団体協議会(AGL、Automotive Grade Linux)を設けました。このAGL初代代表を、CGL創立者である並木正男氏が務めました。2022年1月現在では日本を代表する17社が会員となり活動を続けています。

中央宝石研究所の特徴

日本国内のブライダルリングに使用されるダイヤモンドをはじめ、宝石の真偽、種類、品質を鑑定鑑別する権威と信用のある第三者鑑定機関であり、日本国内のダイヤモンド鑑定、宝石鑑別では国内トップのシェア率となっております。

ダイヤモンドのカットグレードがエクセレント評価以上のハート&キューピット(H&C)を世界ではじめてダイヤモンドプロポーションとして添付を行い、さらにダイヤモンドスパークレポートというダイヤモンドの光の反射を撮影したレポートの開発もしております。

こちらは、ダイヤモンドの光の広がり方が対称(シンメトリー)か、四方八方に向いているかを映像として可視化することが可能となりました。トリプルエクセレント、ハート&キューピッド(H&C)の美しさが分かる鑑定書となっています。
※ダイヤモンドスパークは中央宝石研究所の商標登録です。

鑑定書の項目について

鑑定書とは宝石のグレーディングレポートとよばれ、重量(カラット)や品質の基準に準じて測定、及び分析結果を紙面に記したものになります。
ダイヤモンドは4C(カラット、カラー、クラリティ、カット)の明記とダイヤモンドの写真や、プロポーションを計測した%で記してあります。

① SHAPE&CUT(シェイプ&カット)

ダイヤモンドがどんな形状なのか、外形、カットの名称

② MEASUREMENT(メジャーメント)

ダイヤモンドのガードル部分の直径の最大寸法。ダイヤモンドの上部テーブル面からキューレットまでの深さの寸法を自動計測器装置(ダイヤメンション)で測定し、100分の1ミリ単位で表示します。

③ CARAT&WEIGHT(カラット&ウェイト)

デジタル電子重量計で1カラットの1000分の1まで測定します。
※1カラット=0.2g

④ COLOR GREDE(カラーグレード)

GIAのマスターストーン(JJA・AGL認定)に基づいて判別されるダイヤモンドの色の濃淡などをグレーディングし、カラーグレードとして表示します。
※天然(NATURAL)の表記があります。

⑤ CLARITY GREDE(クラリティグレード)

ダイヤモンドの内包物の表記。表面や内部にある内包物の数、位置、大きさが特殊な照明の下で10倍に拡大され検査されます。

⑥ CUT GREDE(カットグレード)

自動計測器装置(ダイヤメンション)で測定し、目視評価も含めExcellent,Verygood,Good,Fair,Poorの各グレードに決定され表記されます。
 

⑦ FLUORESCENCE(フローレッセンス)

ダイヤモンドに蛍光性があるかを検査します。ダイヤモンドには長波紫外線下(UVライト)で発光することがあります。この発光時の色の強さを蛍光マスターストーンと比較し表記されます。

⑧ レポートNO

⑨ PROPORTION(プロポーション)

ダイヤモンドのカット面の角度や比率を記載。

⑩ PLOT(プロット)

ダイヤモンド原石や研磨済のルース内に内包物がある場合、書き込み記す。
※「図示省略」として記載がないものがあります。