ピンクゴールドについて

ピンクゴールド(Pink Gold)について

ピンクゴールドの特徴

ピンクゴールドは、主張し過ぎない柔らかで女性らしい雰囲気が特徴的なカラーゴールドです。
ピンク色に輝く愛らしさがピンクゴールドの魅力とも言えますが、そのフェミニンな雰囲気からファッション性も高く、最近ではジュエリーとして身に付ける女性も増えてきています。

 

今でこそゴールドジュエリーのスタンダードとなったピンクゴールドですが、実は40年ほど前までほとんど知られてない存在でした。もしかしたら、意外と歴史が浅いと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ハリーウィンストンを始めとした、ティファニーやカルティエなどのハイブランドが中心となって生み出したピンクゴールドのジュエリーが人気の火付け役となり、テレビや雑誌などのメディアにも取り上げられたことや、有名人が身に着けることで少しずつ人気が高まっていくことになりました。
そして、今ではすっかり女性向けゴールドジュエリーの定番となっています。

 

ネックレスや、ピアス、ブレスレットといった、普段使い用のジュエリーとして身に付けるのはもちろんですが、ここ数年では結婚・婚約指輪にピンクゴールドを選ぶ方も多くなってきているようです。

K18ピンクゴールドとは

K18ピンクゴールドの一般的な配合は「金75% / 銅18% / 銀5%/パラジウム2%」で、シルバーやパラジウムの量を変えることでピンク色の濃淡が生まれます。
割金の配合はブランドによっても異なるため、商品によってピンクの濃さに違いがあります。淡いものからはっきりとした色まで本当に多彩です。
ピンクゴールドは銅の配合を多くすることで、あの柔らかなピンク色に仕上げております。
銅が多く配合されていることで、耐久性(硬さ)も高まっており、傷が付きにくく変形にも強く丈夫な特徴があります。
そのため、結婚指輪のような長く使うアクセサリーとしても適しています。
ピンクゴールドのジュエリーには、たいてい「K18」ないし「K10」の刻印があります。Kとは、前述のとおり金の含有量を24分率で表したものです。K18なら75%、K10では42%の割合で金が含まれていることになります。
一般的に、金の使用量の多いK18の方が、K10よりも高価ですが、肌の弱くアレルギーが心配な方にはK18がおすすめです。

一方でK10はK18よりも硬いため、キズが付きにくいという利点もあります。光沢はどちらもそれほど差はありませんが、銅の割合の高いK10の方が、赤みが強くハッキリとしたブロンズピンクとなります。色の好みもありますので、店頭で実際に比較してみましょう。

一般的な配合率

 

パラジウム

K18

75%

5%

18%

2%

K14

58.5%

8.3%

29%

4.2%

 

ピンクゴールドのデメリットや注意点

ピンクゴールドは硬度が高く変形しづらく、結婚指輪として使用しても十分な強度を持っています。あまりに強い衝撃を加えると割れてしまう場合もありますので、取り扱いには注意が必要です。色落ちなどについて日常使いには全く問題がありませんが、プラチナ同様、定期的にお店でのメンテナンスを行うと、より美しい状態で使用することができます。

 

修理が必要になってしまう理由の多くは、日常での使い方にあります。さまざまな点に注意することで、きれいな輝きを長く保つことができます。
日頃のお手入れでまずやって頂きたいのは、「外した後に布で拭いてあげる」ことです。
これにより、日常生活においてもっとも変色の原因となる「汗や皮脂の汚れ」を落とすことができます。大切なアクセサリーをできるだけ長く使うために、習慣づけて行うようにしてください。

 

とくにK10はK18より変色しやすいため、定期的なケアが大切です。
しばらく使っていなかったり、汚れが目立つようになったりしたら、中性洗剤でのお手入れ方法を試してみてください。用意するものは、家庭用中性洗剤を薄めて溶かしたぬるま湯です。これにアクセサリーを5分程度付け置きし、表面の汚れを浮かせます。
取り出したら、やはりガーゼなど柔らかい布で丁寧にふきます。細かい装飾部分には、筆や綿棒を使いましょう。ゴールドは柔らかい金属なので、ブラシなどでこするとかえってキズが付いてしまうおそれがあります。
あとは、ぬるま湯でもう一度すすいでから再び水気をしっかり拭い、自然乾燥させればOKです。

どんな人におすすめか

可愛らしく優しい色合いのピンクゴールドは、ジュエリーとしては比較的新しく広まりはじめた素材です。そのため、まだ一般に目にする機会が多いとはいえず、身に着けたときどのように見えるのかイメージしにくい面もあるかもしれません。

 

ピンクゴールドに限らず、自分に合った色のアクセサリーを探すには「パーソナルカラー」がキーワードとなります。パーソナルカラーとは、その人の生まれもつ身体的な特徴にマッチする色のことです。アクセサリーの場合は、とくにお肌の色がパーソナルカラーに大きく影響します。
パーソナルカラーに対応する肌の色は、大きく「春」「夏」「秋」「冬」の4つのタイプにわけられます。この分類は人種による違いとは異なり、印象や雰囲気によって大きく左右されます。
〇ピンクゴールドは日本人の肌に馴染みやすい
もともとカラーゴールドのなかでも清楚で落ち着いた雰囲気のあるピンクゴールドは、どの肌色タイプにもファッションのアクセントとして合わせやすい素材です。

 

とくにピンクは日本人などいわゆる黄色人種の肌の色と相性がよく、日本人女性の愛らしさを引き出すにはうってつけのカラーといえます。
ただし、日焼けしやすいという方やもともと健康的な小麦色の肌の方などは、より明るいイエローゴールドの方が馴染みやすいと感じることもあります。
とはいえ決して似合わないというわけではなく、組み合わせや好みにもよるので、まずは試しに身に着けてみて、自分の感覚で判断するのも良いと思いますよ。